酒好きの胃や肝臓を守る納豆のおつまみ

  • 2017.01.31 Tuesday
  • 12:03
納豆は、朝食のおかずとして親しまれているだけではなく、まぐろ納豆やオクラ納豆、いか納豆などのように、お酒のおつまみとしても高い人気があります。

もちろん、お酒によく合う風味が、その理由なのでしょうが、実はアルコールの害を防ぐうえでも、とてもいい食品だということをご存じでしょうか。

アルコールの害にはいろいろありますが、その第一は、まず胃に対する作用です。ウィスキーなどの強いアルコールをストレートで飲むと、それがたとえわずかでも、胃粘膜をおおって保護している粘液のバリアーが壊され流されて、胃粘膜はむき出しの状態になります。

そうなると、本来は食べ物の消化にあたっている胃酸によって、胃粘膜そのものが損傷を受け、出血を引き起こします。それでも、一晩ぐっすり眠れば、翌日には壊れた胃粘膜と粘液は元どおりに修復されます。

ところが、毎晩のように深酒がつづくと、胃粘膜の修復は追いつかなくなり、胃炎さらには胃潰瘍をも誘発しかねません。そんなとき、酒の肴に納豆を食べると、特有のあのネバネバが胃粘膜を保護してくれるのです。ネバネバの正体は、ムチンと呼ばれる物質です。

ムチンはアミノ酸の一種であるグルタミン酸が多数連なったぺブタイドという物質と、果糖が集まったフラクタンという多糖類からできています。

ちょうど網目のような立体構造をしているぺプタイドのすき間に、水あめのような性質を持つフラクタンがぎっしりと詰まった形になっています。

このため、引っばると長く糸を引いて、あのネバネバした状態になるのです。このムチンが胃壁全体に広がり、たとえ粘液が不足しても、アルコールや胃酸で胃粘膜が傷つくのを防いでくれるというわけです。

お酒の第二の害は、肝臓に対するものです。たとえば、すきっ腹に強いお酒をぐいぐい流し込んだとしましょう。肝臓は全力でアルコールを分解しますが、その能力を超えた量になると、分解しきれずに悪酔いを起こします。さらに悪化させると、肝臓の細胞が傷つけられて急性アルコール性肝障害などを起こすことさえあるのです。

こんなトラブルはぜひ避けたいもの。それには、お酒を飲むときにけっして胃をからっぼにしないこと。物を食べながら飲んで、アルコールの吸収速度をゆるめてやることが肝心です。

そして、この面でも一役買ってくれるのが納豆なのです。納豆はご存じのようにタンパク質食品であり、さらにはネバネバのもとであるムチンを含んでいます。

これらのタンパク質やムチンには、実はアルコールを吸収して胃壁を保護し、アルコールが直接胃から吸収されるのを防ぐ働きがあるのです。特にムチンはどこま9でも薄く伸びて面積が広がる分だけ、効率よくアルコールを吸収することができます。

グルタミン酸が多数連なったぺブタイドという物質と、果糖が集まったフラクタンという多糖類からできています。ちょうど網目のような立体構造をしているぺプタイドのすき間に、水あめのような性質を持つフラクタンがぎっしりと詰まった形になっています。このため、引っばると長く糸を引いて、あのネバネバした状態になるのです。このムチンが胃壁全体に広がり、たとえ粘液が不足しても、アルコールや胃酸で胃粘膜が傷つくのを防いでくれるというわけです。

アルコールの害から内臓を守ってくれる納豆の成分は、タンパク質とムチンばかりではありません。アルコールの分解処理をフル回転で一手に引き受けてくれているのは肝臓ですが、特にこの働きを請け負っているのは、アルコール脱水素酵素です。この酵素の生産に必要なのがアミノ酸であり、その働きを応援するのがビタミンB群などです。62 ページで説明したように、これらの成分はすべて納豆に豊富に含まれています。このように納豆は、肝機能が正常で活発に働くために、まさにうってつけの食品といえるのです。アルコールの害を防いでくれる納豆の食効がこれでよくおわかりいただけたことでしょう。酒飲みはせめて、大事な肝臓を守るための仁義として、こうした助っ人を体内に送り込んでいただきたいものです。

アルコールの害から内臓を守ってくれる納豆の成分は、タンパク質とムチンばかりではありません。アルコールの分解処理をフル回転で一手に引き受けてくれているのは肝臓ですが、特にこの働きを請け負っているのは、アルコール脱水素酵素です。

この酵素の生産に必要なのがアミノ酸であり、その働きを応援するのがビタミンB群などです。これらの成分はすべて納豆に豊富に含まれています。このように納豆は、肝機能が正常で活発に働くために、まさにうってつけの食品といえるのです。アルコールの害を防いでくれる納豆の食効がこれでよくおわかりいただけたことでしょう。酒飲みはせめて、大事な肝臓を守るための仁義として、こうした助っ人を体内に送り込んでいただきたいものです。

ちなみに、納豆と鶏卵やうずらの卵を組み合わせた月見納豆は、納豆と卵の栄養成分の相乗作用で、アルコールから肝臓を守る効果が何倍にも増す、じようずなとり合わせです。

肉じゃが、じゃがいもといかの煮物が悪酔いは二日酔いを防ぐ

  • 2017.01.28 Saturday
  • 10:24
肉じゃがや、じやがいもといかの煮物なども、栄養的にすばらしい酒の肴となります。じゃがいもにはビタミンB1やナイアシン、パントテン酸など、ビタミンB群が多く含まれているからです。
じゃがいも パワー

肝臓でのアルコールの分解には、ビタミンB1をはじめとするビタミンB群のバックアップが必要です。

ここでもう一度、肝臓とビタミンB群の関係についてですが、お酒を飲んだときに、肝臓にビタミンB群が不足していたらどうなるでしょうか。まずアルコールが分解されてできる、体にとって有害なアセトアルデヒドがうまく分解されず、悪酔いや二日酔いの原因になります。
そして、このようなことがつづけば肝細胞を痛めつけて、肝障害を起こすことにもつながりかねません。

またB群のビタミンには脂肪肝を改善する効果のあることもわかっています。
つまり、アルコールの分解を促進するだけでなく、脂肪肝を予防するためにもビタミンB群はたいせつな栄養素というわけです。
ですから、お酒を飲むときには、ビタミンB群を多く含んだ食品を、おつまみとすることが、肝臓を守るうえで重要なポイントになります。

じゃがいもが酒の肴として適している最大の理由がここにあります。それに加えて、実は、アルコールの分解には糖質も必要とされますが、じゃがいもにはデンプンが豊富に含まれ、このデンプンは消化がよく、糖に変換されやすいのです。この点も、じやがいもがすぐれたおつまみである理由に数えられるでしょう。

こんなじゃがいもにも欠点が1つあります。酒飲みに欠かせない栄養素であるタンパク質が少ないことです。そこで当然、タンパク質の多い食品を組み合わせたメニューがベストということになります。肉じゃがとか、じやいもといかの煮物などは、その意味でまさに理想的な酒の肴といえるでしょう。

肝臓を強化し、酒の肴には最適な「鶏肉とカシューナッツの炒め物」

  • 2017.01.26 Thursday
  • 10:57
肝臓病の予防と治療に、必須アミノ酸の1つであるメチオニンが重要な役割を果たしています。事実、肝臓をおかされた患者の血液中のメチオニン濃度をはかってみると、メチオニンが著しく減っていることがわかっています。

肝臓の障害が強いほどその減り方はひどく、こうした人にメチオニンを補給しっづけると、肝機能がどんどん回復することも確認されています。

おまけにメチオニンは、アルコールが分解されきれずに脂肪となったものを皮下の脂肪組織に運ぶ役目を果たすので、脂肪肝には特に欠かせないアミノ酸といえます。脂肪肝はこちら

さて、こんなメチオニンを補給するため、ぜひおすすめしたいのが鶏肉を使ったおつまみです。というのも鶏肉にはこのメチオニンが豚肉、牛肉、羊肉以上に豊富に含まれているからです。100グラム中の含有量は、鶏肉0.64グラム、牛肉、0.43グラム、豚肉0.36グラム、羊肉0.42グラムで、鶏肉は牛肉の約1.5倍、豚肉の約1.8倍もメチオニンの含有量が多いことがわかります。
ところで、肝機能が衰えると、メチオニンと同時にバリン、ロイシン、イソロイシン、フユニールアラニンなどの、体内の必須アミノ酸の畳も減少してしまいます。

鶏肉には、実は、これらのアミノ酸も牛肉、豚肉、羊肉よりも多めに含まれているのです。また、鶏肉にはナイアシンというビタミンが多く含まれており、これも脂肪肝の予防に役立ちます。
ナイアシンについてはこちら。

こうした数々の有効成分を含む鶏肉を、から揚げや蒸し鶏などといったように単品でとるのも大いにけっこうですが、さらに抗脂肪肝作用の強いコリンを含む食品を組み合わせると、効果が一段とアップします。

コリンはビタミンB群の仲間で、ネズミの実験によると低タンパク、低コリンの水やアルコールを与えたネズミは脂肪肝になり、逆にコリンをたっぷりと与えた脂肪肝ネズミは、肝細胞が正常に戻ったといいます。

これは肝細胞の脂肪がコリンの助けを借りてリン脂質となり、肝臓の外へ出されるためと思われます。コリンはナッツ類、枝豆や大豆などに多く含まれるので、これらを鶏肉といっしょにいためたりあえたりして、酒の肴に大いに活用したいものです。

たとえば中国料理の1つに「鶏肉とカシューナッツのいため物」がありますが、これなどはおすすめの1品です。作り方もそうむずかしくないので、ぜひお試しください。

鶏肉は皮をとり、食べやすい大きさに切って、しょうゆと酒をからめておきます。中華鍋でカシューナッツとゆでぎんなん(アーモンド、ピーナッツなどを加えてもよい) をいためて、1度とり出します。
次に鶏肉を入れて、火が通るまでよくいため、しょうゆ、砂糖、みりん、酒で調味します。汁が煮詰まりかけたところにナッツとぎんなんを戻し入れ、小口切りにした赤とうがらしを入れて、手早くいためて仕上げます。

レバーの焼きとりには酒の害を除き、肝臓を守るビタミンがたっぷり

  • 2017.01.21 Saturday
  • 10:52
レバーの焼きとりも、お酒のおつまみとしておすすめのメニューです。レバーに豊富なタンパク質はたいへん良質ですし、B1やB2、2ナイアシン、B6、B12、葉酸、パントテン酸などのB 群のビタミン、それに加えてビタミンAもたっぶり含まれています。

レバーが強肝食としてよく知られているのは、これらの栄養成分がすべて肝臓に効果的な働きをするからです。焼き鳥屋からただようレバー焼きのにおいにつられ、ついのれんをくぐってしまう左党の人は、案外正しい選択をしているのかもしれません。

酒飲みの胃と肝臓をやさしく守る豚ヒレ肉とアーモンド

  • 2017.01.19 Thursday
  • 12:15
日頃からお酒を飲む習慣がある人は、ついお酒を飲みすぎて、翌朝二日酔いは誰でも経験があるはずです。この二日酔いは、とりもなおさず肝臓が1私の能力を超えた量でしたよ。気をつけてくださいね!という警告です。

実際、二日酔い状態にある人の胃を内視鏡でのぞいてみると、胃の中は真っ赤、粘膜はただれて、ときには出血が見られることさえあります。

もともと日本人の胃の粘膜は、欧米人にくらべて、それほど強くありません。穀物や野菜を中心とした食習慣でタンパク質の摂取が不足ぎみだったため、日本人は胃の粘膜が弱い体質なのです。

毎日分厚いステーキを食べて、タンパク質をたっぷりとっている欧米人とは、粘膜のできが違うといっていいでしょう。ところで、すでにほかの項目でふれられているように、飲んだお酒は胃や小腸から肝臓に行き、そこで分解されます。

まずアセトアルデヒドという物質に分解され、次に酢酸となり、最後に炭酸ガスと水に分解されるのです。この過程で十分に必要なのがアルコール脱水素酵素で、この酵素をビタミンB1が手助けして、分解が進んでいきます。

この酵素は、タンパク質からつくられるのですが、この点でも日本人はとても欧米人ほどの酵素の量はつくり出せないということになります。

こうしてみると、私たちの胃や肝臓をお酒の書から守るためには、なによりもまず、十分なタンパク質が必要だということがわかります。

タンパク質は胃の粘膜を丈夫にすると同時に、アルコールで傷んだ肝臓を修復し、アルコール脱水素酵素をもつくり出す、実に重要な栄養素なのです。

タンパク質の豊富な食品といえば、まず肉類があげられます。中でも、豚肉のタンパク質の質のよさはぴかいちです。そればかりか、豚肉にはビタミンB群も豊富に含まれます。ビタミンB1がアルコールを分解する段階で役立ち、ビタミンB2 は脂肪代謝にかかわって、1脂肪肝を防いでくれます。酒飲みはふだんの食事だけでなく、酒の肴にも豚肉を上手に使って、常に良質のタンパク質とビタミンB群を補給しっづけたいものです。

成人病が気になる人は、脂肪の少ないヒレ肉などを選んで使うとよいでしょう。ちなみに、酒の肴としてはもちろん、おかずにもおすすめの豚肉料理をは「豚ヒレ肉のアーモンド焼き」がそれです。

作り方は、まず豚ヒレ肉のかたまりを用意し、縦方向に切り目を入れて、砕いたアーモンドを詰めます。肉全体をたこ糸で縛ってとじ、塩とこしょう、小麦粉をまぶします。フライパンに植物油を熱して肉をいいりつけ、焼き色がついたらワインを注いで蒸し焼きにします。

焼き上がったら、小口切りにし、上に刻みパセリとレモン汁をかけます。アーモンドには、タンパク質のほか植物油、ビタミン跳、コリン、ビタミンE 、ミネラルなどが豊富に含まれています。それを脂肪の少ない豚ヒレ肉と組み合わせるのですから、酒飲みには最適の一品です。